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SAKANAQUARIUM

サカナクションのライブにいってきた話。


9月30日
SAKANAQUARIUM 2017
10TH ANNIVERSARY ARENA SESSION 6.1CH

幕張メッセにいってきた。

サカナクションの単独ライブに行くのは初めてだった。
フェスではよく見かけるものの、大物すぎて近くではきかず、
遠くから知っている曲を楽しむくらいのバンドだった。そう、はじめは。


だから今年の5月の野外フェス、METROCKで、彼らを見たのはとても久しぶりだった。
一緒にいった友人が大のサカナクション好きで、だいぶ前でじっくりと演奏を聞くことになったのだった。

出演はさいごの、日もとっくに沈んだ、夜。
青い光に包まれたそのステージは、限りなく「完璧」だった。
鳥肌がとまらない、全部の魂が揺すぶられるようなステージに驚き、ただ、感動した。
体が勝手に動き出す、瞳から雫があふれだす。
よく知りもしないバンドでの、はじめてのできごとだった。

その興奮のさめやらぬうちに、一緒にフェスを見た彼女がいった。

サカナクション、幕張で9月にツアーだって。行く?」

「行く。」

即答。こんなの、いかないわけにはいかないじゃないか。


何人かで応募をしてやっと取れたチケット。

そして、その日はやってきた。

 


今回の6.1CHは音響のことだ。

 

例えば、新宿のバルト9の音響が似ている。
従来ならば前方にしかなかったスピーカーを、
会場の真ん中、サイド、後方にも設置し、より立体的な音楽と臨場感を作り出す。

 

サカナクションはこの音響でさらに『完璧』になった。私はそう思った。


彼らの素晴らしいところは音楽性や、パフォーマンスだけにとどまらない。
一郎さんのカリスマ性とも、また違う。
《トータルコーディネート力》だと思う。

音楽だけではなく、音響と音楽を楽しませる一瞬。
そこから始まる、音楽への移行、そして調和。
観客と彼らと、そして音楽との一体感。
ライブ中、彼らのmcはびっくりするほど少ない。

なのに、どうしてこんなにずっとわくわくし続けられるのだろう?

 

すべてを完璧に計算し尽くし、観客の反応もすべて見透かしたような出来なのに
それが嫌な感じはまったくしない。それもまた天才的なのだろう。
これが天然でできてしまっているのならもう、言葉もでない。


私は音楽に関してまったくの素人だし、こんなものが、
音楽評論家や実際に音楽を奏でている人々の目に触れたらとんでもなく恥ずかしい。

それでもその素人の目から見えたサカナクションを伝えたいと思った。

 

 

 

 

 

 

丁寧に、描いて

 

叫びたくて、泣いて

 

笑ってる君の顔を思い出して、

 

 

そして、

私は夜に帰ろう。

 

 

 


サカナクション、心にまっすぐに響く
すてきな夜の水族館を楽しんだ。

 

 


おわり .